HSPとファンタジー・2

  • 2020.02.12 Wednesday
  • 12:05

こんにちは羽鳥です。

 

前に、私は「物語の主人公に共感を必要としない」と書きましたが、ふと最近そう言い切るには語弊があると思いました。

これは「キャラクターの関係性を重視する」と書いた件にも関係するのですが、むしろ「私は主人公にかなり共感している」方ではないかなと。さらに言えばHSP気質とも重複するかなとも思うのですが。ただし、感想などで見る「共感」とはかなり違うかな、と思います。

 

たぶん、感想欄やレビューなどで見る「キャラへの共感」というのは、「自分(読み手)」と密接に関係しているのだと思います。

 

例えば、「イケメンに優しくされてキュンキュンする気持ち」「虐げられていた主人公が虐げていた者を倒してスカっとする気持ち」、これらは「実際自分がこうされたら、私もこういう気持ちになるなぁ!」という自分の経験に基づいたものだと思うのです。

 

しかし、私の「共感」はこれらとは少し違います。ここに「自分」は関与しません。ここでHSPの「超共感」です。

 

私の言う「主人公への共感」とは、たぶん「主人公そのものになる」ことなのだと思います。

HSPの、他人が怒られていても自分が辛くなるという特性の応用です。

これと前者との違いですが、例えばですよ、仮に私がイケメンに優しくされたらキュンキュンしちゃうイケメン好きな女子だったとしましょう(笑)。すると、一般的な共感では、主人公がイケメンに優しくされたら自分もときめくはず。しかし、主人公がイケメンなんか大嫌い!虫唾が走るわ!!などと言っていたら主人公に共感できないはずですね。

 

ではここに主人公のバックボーンを付与します。主人公は昔、イケメンに騙され酷い目にあっていたという過去が語られます。すると、自分はイケメンが好きだとしても、主人公は嫌い、かつ嫌っても仕方がないということになる。すると、主人公の「イケメン嫌い!」に共感することができるようになる。

 

とさも特別なことのように書きましたけれどこれってかなり当たり前のことで、「キャラクターがそういう風に感じる」という理由を付与することで、超共感力の持ち主でなくとも主人公に「疑似的に共感」することができるようになるし、できなくとも「主人公がその挙動をする理由を理解」できる。

こうすれば、主人公に自己投影できなくても物語を楽しむことはできるようになるはずなんですね。恐らく。

 

しかし、とくに理由も語られず、突然主人公がイケメンを嫌う描写が入ったとしたら。

 

イケメン好きな読者「えーどうして!?私ならときめいちゃうけどなあ!」

イケメン嫌いな読者「スイーツ脳じゃない主人公、好感持てる!」

私「この主人公がイケメンを嫌いになった背景として何かがあるはず。いったい彼女に何が…」

 

あくまで一例ですがこんな感じかと思うのです。

 

 

ここで読解力という言葉に触れたい。

現国のテストで「この話で筆者が何を言いたいか答えなさい」と言う問題の是非についてよく耳にします。

よく聞くのは「そんなもの、正解は筆者にしかわからない」というものです。

 

しかし現国の問題からすれば、筆者が何を考えていたかなどどうでもいいことなのです。

その文面に使われている「技法」についてを学ぶ問題なのだと思います。そこに書かれている心理描写、情景描写などからどういうことがわかるかというのを読み解く問題なので、例えば現国の模範解答と筆者の思惑が違うのなら、それは筆者の敗北だとも言えるでしょう。

 

まぁ…読解力をどう定義するかは結構ナイーブな問題になってしまいそうなのですが、私は「その文章から主人公の置かれている現状と心情を読み取る力」だと思っているので、叙述トリックに引っ掛かった人が読解力がないとか言われると憤るタイプなのですが。あれは読解力があるからこそ引っ掛かるんだい。

 

別に読解力を鍛えるべきとかそういうこと思ってませんし、ある人が優れてるとかそういうことも思ってません。

 

ただ、現国問題は「自分がどう考えているか」なんて全く関係ないんです。「貴方の思ったことを書きなさい」という問題さえ×が存在するという矛盾すらあります。本来この問題の出し方に×はないはずなのにね。

それくらい、話を読むときに自分というものは必要ないはずなんです。

 

国語が好きで国語教育に染め上げられたHSP気質な私は、ニュートラルな気持ちでキャラクターに共感する。

だからこそ、キャラクターの描写不足が一番不完全燃焼を起こすのでしょう。

 

もしかしたら、物語を読むときに徹底して自分を消してしまうからこそHSPなのかもしれませんね……

常に物語の中でキャラクターを俯瞰してきたからこそ、日常も物語のように俯瞰してしまうとかそういう。

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